のっ‐ぱら【野っ原】
「のはら(野原)」の変化した語。
のっ‐ぴき【退っ引き】
《「のきひき」の音変化》避けてしりぞくこと。のがれること。よけること。打消しの語を伴って用いる。「三千円とか五千円とかで—させず擒(とりこ)にしたのであると」〈魯庵・社会百面相〉
退(の)っ引(ぴ)きなら◦ない
避けることもしりぞくこともできず、動きがとれない。ぬきさしならない。「—◦ない用事で外出する」「—◦ない事態に陥る」
のっぺい‐じる【濃餅汁/能平汁】
油揚げ・シイタケ・ニンジン・サトイモ・ダイコンなどを煮込み、塩・醤油などで調味し、片栗粉やくず粉でとろみをつけた実の多い汁。のっぺい。ぬっぺい。《季 冬》
のっぺら‐ぼう
[名・形動]《「のっぺらぽう」とも》 1 一面に平らで凹凸がないこと。なんの変化もないこと。また、そのさま。「—な(の)顔」「—でだだっぴろい土地」 2 顔に目・鼻・口のない化け物。
のっぺらぼうとてるてるぼうず【「のっぺら坊」と「てるてる坊主」】
国語学者、辞書編纂者の松井栄一によるエッセー。副題「現代日本語の意外な事実」。現代日本語の語形や表記などの、明治時代以降の変化の過程を用例とともに紹介する。平成16年(2004)刊行。
のっぺり
[副](スル) 1 平らで変化のないさま。「起伏の少ない—(と)した丘」 2 顔が整ってはいるが、平板で締まりがないさま。「生白い—(と)した顔」
のっぽ
[名・形動]身が細く、背がとても高いこと。また、そのさまや、そのような人。「—な(の)少年」