はな‐の‐くも【花の雲】
桜の花が一面に満開になるさまを、雲に見立てていう語。《季 春》「—鐘は上野か浅草か/芭蕉」
はな‐の‐くんし【花の君子】
《周敦頤「愛蓮説」から》ハスの花を賞していう語。
はな‐の‐こころ【花の心】
1 花に心があるものとしていう、その心。「うちはへて春はさばかりのどけきを—や何急ぐらむ」〈後撰・春下〉 2 花に寄せる思い。「春の歌、—など、さ言ふ言ふも」〈枕・二三〉
はなのこし‐づき【花残(し)月】
⇒はなのこりづき(花残月)
はな‐の‐こみち【花の小道】
スペインの都市コルドバの、メスキータ北側に広がるユダヤ人街の路地の一。家々の白壁に花の鉢植えが飾られていることからの名。
はなのこり‐づき【花残(り)月】
陰暦4月の異称。花残し月。《季 夏》
はな‐の‐ころも【花の衣】
1 はなやかな衣服。「みな人は—になりぬなり苔の袂よかわきだにせよ」〈古今・哀傷〉 2 花染めの衣服。「降る雪にさてもとまらぬ御狩野(みかりの)を—のまづかへるらむ」〈拾遺愚草・上〉 3 花を着...
はな‐の‐ごしょ【花の御所】
《庭園に多くの名花を植えたところから》足利将軍家の邸宅。花亭。花営。→室町殿(むろまちどの)
はな‐の‐さ【鼻の差】
競馬で、ごくわずかな着差。また、勝負事の、わずかの差。鼻差。「—で逃げきる」
はな‐の‐さいしょう【花の宰相】
芍薬(しゃくやく)のこと。牡丹(ぼたん)を花の王というのに対する。