はな‐の‐さかり【花の盛り】
1 花の盛んに咲いていること。また、そのころ。花盛り。 2 女性の、若く容姿の美しい年ごろ。花盛り。
はな‐の‐さき【鼻の先】
1 鼻の先端。鼻の頭。はなさき。「—で笑う」 2 すぐ目の前。目前。「目的地はすぐ—にある」 3 あさはかな知恵。目先の考え。「—の智恵をもって」〈色道大鏡・五〉
はな‐の‐さきがけ【花の魁】
多くの花に先がけて咲くこと。また、その花。特に、梅の花を指していう。
はなのさき‐ぢえ【鼻の先知恵】
「鼻の先3」に同じ。「—にて、大方に生まれつきし娘自慢」〈浮・一代女・四〉
はな‐の‐ざ【花の座】
⇒花の定座(じょうざ)
はな‐の‐した【鼻の下】
鼻と口との間の部分。また、口のこと。
鼻(はな)の下(した)が長(なが)・い
女性に甘い。色香に迷いやすい。好色である。「女性に言い寄られて—・くなる」
鼻(はな)の下(した)が干上(ひあ)が・る
収入がなく、生活ができなくなる。口が干上がる。「不景気で—・る」
鼻(はな)の下(した)の建立(こんりゅう)
寺社などで寄進を集めるのは、僧侶や神官の生活のためであるということ。「人道の道徳のと云うが頭巾を取れば皆鼻の下喰う殿(でん)の建立だ」〈魯庵・社会百面相〉
はな‐の‐したひも【花の下紐】
花のつぼみが開くことを、下紐の解けることにたとえていう語。はなのひも。「ふして思ひ起きてながむる春雨に—いかにとくらむ」〈新古今・春上〉