鼻(はな)の下(した)を伸(の)ば・す
好色そうな顔つきをする。女性に甘いようすについていう。鼻の下を長くする。「女性に優しくされてつい—・す」
はな‐の‐じょうざ【花の定座】
連歌・連句で、一巻(ひとまき)のうち、花の句を詠みこむ箇所。歌仙では、初裏(しょうら)の11句目と名残(なごり)の裏の5句目の2か所。百韻では、初裏・二の裏・三の裏のそれぞれ13句目と名残の裏の...
はな‐の‐すがた【花の姿】
1 花の咲くありさま。「秋霧の晴れて曇ればをみなへし—ぞ見え隠れする」〈古今・雑体〉 2 花のように美しい姿。「空しき野辺に送りすて、—も煙となる」〈伽・鉢かづき〉
はなのたに‐こくりつこうえん【花の谷国立公園】
《Valley of Flowers National Park》インド北部、ウッタラカンド州にある国立公園。ヒマラヤ山脈西部に位置する。ユキヒョウやジャコウジカが生息するほか、幻の花とされる青...
はな‐の‐たもと【花の袂】
1 はなやかな衣服。また、その袂。「いつしかもかへつる—かな時にうつるはならひなれども」〈長秋詠藻・中〉 2 花を袂に見立てていう語。「かりにのみ人の見ゆれば女郎花(をみなへし)—ぞ露けかりける...
はな‐の‐たより【花の便り】
1 花が咲いたという音信。花便り。 2 花が咲いたついで。「とふ人もあらじと思ひし山里に—に人め見るかな」〈拾遺・春〉
はな‐の‐てら【花の寺】
《境内に桜の多いところから》京都市西京区にある勝持寺(しょうじじ)の異称。
はな‐の‐とぼそ【花の枢】
花が一面に咲いて家をふさいでいるようすを戸や扉にたとえていう語。「これやこの憂き世の外の春ならむ—のあけぼのの空」〈新古今・釈教〉
はなのなまえ【花の名前】
向田邦子の短編小説。夫婦間のすれ違いを描く。昭和55年(1980)発表。同年、「かわうそ」「犬小屋」とあわせ第83回直木賞受賞。
はなのノートルダム【花のノートルダム】
《原題、(フランス)Notre-Dame-des-Fleurs》ジュネによる小説。女装の男娼を主人公とする詩的散文小説。服役中の1944年に書かれ、秘密出版。これをコクトーが絶賛し、サルトルらと...