はふら‐か・す【放らかす】
[動サ四]ほうっておく。ほうり出す。「かくながら身を—・しつるにやと、心細うおぼせど」〈源・明石〉
はふら・す【放らす】
[動サ四]「放(はふ)らかす」に同じ。「身は捨てつ心をだにも—・さじつひにはいかがなると知るべく」〈古今・雑体〉
はふり【祝】
《罪やけがれを放(はふ)り清める意》神社に属して神に仕える職の一。ふつう神主・禰宜(ねぎ)より下級の神職をいう。
は‐ふり【羽触り】
⇒羽触(はぶ)れ
はふり‐こ【祝子】
「祝(はふり)」に同じ。「—が木綿(ゆふ)うちまがひ置く霜はげにいちじるき神のしるしか」〈源・若菜下〉
はふり‐べ【祝部】
「祝(はふり)」に同じ。
はふ・る【屠る】
[動ラ四]からだなどを切り裂く。ほふる。「控(ひ)き出して斬り—・りき」〈記・中〉
はふ・る【放る】
《「はぶる」とも》 [動ラ四]はなちやる。捨て去る。「大君を島に—・らば」〈記・下・歌謡〉
[動ラ下二]さすらう。また、落ちぶれる。「親なくなりてのち、とかく—・れて」〈大和・五七〉
はふ・る【溢る】
[動ラ四]あふれる。「射水(いみづ)川雪消(ゆきげ)—・りて行く水の」〈万・四一一六〉
は‐ふ・る【羽振る/翥る】
[動ラ四]鳥が羽を振る。はばたく。「空にあがりて、東を指して—・りいぬ」〈霊異記・上〉