ひが‐おぼえ【僻覚え】
まちがった記憶。記憶違い。「この世のほかなるやうなる—どもに取りまぜつつ」〈源・若菜上〉
ひが‐かぞえ【僻数へ】
まちがった数え方。計算違い。「かく御賀などいふことは、—にやと覚ゆるさまの」〈源・若菜上〉
ひ‐がき【檜垣/菱垣】
1 檜(ひのき)の薄板を網代(あじろ)に編んでつくった垣根。 2 衣服の文様の一。1の編み目のようになったもの。 3 「菱垣船(ひがきぶね)」の略。
ひがき【檜垣】
謡曲。三番目物。世阿弥作。肥後の僧のもとに毎日仏に供える水を運んでくる老女が、白拍子であった過去を語り、回向(えこう)を頼んで消える。僧が弔うと、檜垣の庵(いおり)から老女の霊が現れ、華やかだっ...
ひがき‐あや【檜垣綾】
檜垣2に菊花文様を織り出した綾。
ひがき‐かいせん【菱垣廻船】
江戸時代、江戸・大坂間の定期貨物船。積み荷が落ちないよう、左右の船べりにさくのように立てた垣立(かきたつ)をひし形に組んだのでこの名がある。江戸の十組問屋(とくみどいや)と大坂の二十四組問屋とに...
ひがき‐とんや【菱垣問屋】
菱垣廻船を運用して江戸と大坂との間の荷物を廻漕した問屋。弘化3年(1846)からは、同年結成の九店仲間差配となった。菱垣廻船問屋。
ひがき‐ぶね【菱垣船】
⇒菱垣廻船(ひがきかいせん)
ひが‐ぎき【僻聞き】
まちがって聞くこと。聞き違い。「もし—かと人を変へて聞かするに」〈著聞集・二〇〉
ひ‐がく【非学】
1 学問のないこと。無学。 2 仏教で、大乗・小乗の学問を修めていないこと。