けんぶつ‐ざえもん【見物左衛門】
見物人を人名らしくいった語。田舎から出てきた見物客や吉原のひやかし客などにいう。「—をあてに土手の茶屋」〈柳多留・二一〉
こよ‐な・い
[形][文]こよな・し[ク] 1 この上ない。格別だ。「—・き幸せ」「昔の友人に対して—・い弁明の機会であった」〈中勘助・鳥の物語〉 2 他と比べて、または以前と比べて、ひどく違っている。かけ離...
ご‐じん【御仁】
人を敬っていう語。おかた。現在では、ひやかしの気持ちを含んで用いることもある。「尊敬すべき—」「これは珍しい—が現れたな」
し‐かえ・す【仕返す】
[動サ五(四)] 1 やりなおしをする。改めて行う。しなおす。「同じ作業を—・す」 2 返報する。報復する。「向うの奴が漢語か何かで冷語(ひやかし)でも言ったら、此方も漢語で—・しておくれ」〈一...
しゅう‐しん【執心】
[名](スル) 1 ある物事に心を引かれて、それにこだわること。また、その心。執着。「金に—する」 2 (多く「御執心」の形で)異性などに深く思いをかけることをひやかしの意をこめていう語。「ひど...
す‐けん【素見】
品物や遊女を見るだけで買わないこと。また、その人。ひやかし。そけん。
すけん‐ぞめき【素見騒き】
遊里をひやかしてうろつくこと。また、その人。ひやかし。ぞめき。「—の客は気がつかないらしく」〈荷風・濹東綺譚〉
そそり
《動詞「そそる」の連用形から》 1 浮かれ騒ぐこと。「下京の若手どもが—に目覚めてみれば」〈浮・諸艶大鑑・一〉 2 遊郭などを浮かれ騒ぎながらひやかしてまわること。また、その人。「夏になると—ば...
そそり‐ぶし【そそり節】
遊里を客がひやかしながら歩くときなどに口ずさむ流行歌。投節(なげぶし)など。そそりうた。ぞめきうた。
そや・す
[動サ五(四)] 1 おだてあげる。そそのかす。「褒(ほ)め—・す」「横町も表もお前の手下だよと—・すに」〈一葉・たけくらべ〉 2 はやしたてる。ひやかす。「浮気烏と—・されて」〈浄・女腹切〉