ひよく‐じたて【比翼仕立て】
1 洋裁で、上前の打ち合わせを二重にし、隠しボタン・隠しジッパーにする仕立て。コートなどに用いる。 2 和裁で、襟・袖口・振り・裾を二重にし、2枚の長着を重ねたように見せる仕立て。人形仕立て。
ひよく‐そう【比翼草】
オオバコ科の多年草。日当たりのよい山地に生え、高さ30〜60センチ。全体に白い毛がある。葉は卵円形で対生。夏、葉のわきから一対の柄を出し、淡紫色の小花を総状につける。
ひよく‐づか【比翼塚】
愛し合って死んだ男女を一緒に葬った塚。
ひよく‐づくり【比翼造(り)】
神社建築の形式の一。本殿内部は仏殿の形式をとり、それに拝殿が付され、本殿の屋根の左右に千鳥破風(ちどりはふ)を二つ前後に並べたもの。吉備津(きびつ)神社が典型。吉備津造り。
ひよく‐ど【肥沃土】
農作物がよくできる肥えた土。
ひよく‐どり【比翼鳥】
フウチョウ科の鳥。全長18センチくらい。雄は背面が赤く、胸のわきに扇形の緑色の飾り羽をもち、尾は中央羽根が線状で著しく長い。雌は全体に茶褐色。ニューギニアの森林に分布。
ひよく‐の‐とり【比翼の鳥】
1 雌雄それぞれが目と翼を一つずつもち、2羽が常に一体となって飛ぶという、中国の空想上の鳥。夫婦の仲のよいことにたとえられる。 2 極楽鳥(ごくらくちょう)の別名。
ひよく‐ひば【比翼檜葉】
サワラの園芸品種。常緑小高木で、高さ約3メートル。枝は糸のように垂れ、葉はうろこ状。庭園に植えられる。いとひば。
ひよく‐もん【比翼紋】
相愛の男女がそれぞれの紋所を組み合わせた紋。二つ紋。
ひよく‐れんり【比翼連理】
比翼の鳥と、連理の枝。夫婦の仲のむつまじいことのたとえ。男女の深い契り。