び‐ろう【尾籠】
[名・形動]《「おこ(痴)」に当てた漢字「尾籠」を音読みしたもの》 1 不潔であること。また、そのさま。「食事中、—な話になるが」 2 わいせつであること。また、そのさま。「若い女が若い男の帯解...
び‐ろう【檳榔/蒲葵】
ヤシ科の常緑高木。九州以南の海岸に近い森林に自生。高さ3〜10メートル。幹は直立し、頂に葉が集まってつく。葉は手のひら状に深く裂けていて、垂れ下がる。雌雄異株。春、葉の付け根から枝分かれした柄を...
び‐ろう【鼻漏】
鼻汁。鼻水。「水様性—」
びろう‐げ【檳榔毛】
1 檳榔の葉を裂いて糸のようにしたもの。 2 「檳榔毛の車」の略。
びろうげ‐の‐くるま【檳榔毛の車】
牛車(ぎっしゃ)の一。白く晒(さら)した檳榔の葉を細かく裂いて車の屋形をおおったもの。上皇・親王・大臣以下、四位以上の者、女官・高僧などが乗用した。びろうぐるま。びりょうのくるま。
ビロード‐もうずいか【ビロード毛蕊花】
ゴマノハグサ科の二年草。高さ1〜2.5メートル。灰白色の毛の生えた大きな葉が茎を取り巻くようにつく。夏、黄色の花が総状に咲く。ヨーロッパの原産。日本には観賞用・薬用として輸入され、のち野生化。
びろう‐ひさし【檳榔庇】
「檳榔庇の車」の略。
びろうひさし‐の‐くるま【檳榔庇の車】
檳榔毛(びろうげ)の車の一。檳榔毛の車の物見の上と車箱の前後に庇がついているもの。上皇・親王・摂政関白・大臣などが乗用した。びろうひさし。
び‐ろく【美禄】
1 よい給与。高禄。「—を食(は)む」 2 《「漢書」食貨志の「酒は天の美禄」から》酒の美称。「酌みかわされる—に酔う」〈寅彦・映画時代〉
び‐ろく【微禄】
[名](スル) 1 わずかな給与。薄給。「—に甘んじる」 2 おちぶれること。零落。「見る蔭もなく—して」〈露伴・辻浄瑠璃〉