へし【圧し】
[名]《動詞「へ(圧)す」の連用形から》 1 圧力を加えること。押すこと。また、おもし。 2 手加工用鍛造工具の一。熱した金属に当ててハンマーでたたき、平らにならしたり、穴をあけたりするのに用...
へし‐あい【圧し合い】
[名](スル)へし合うこと。「押し合い—する」
へし‐あ・う【圧し合う】
[動ワ五(ハ四)]互いに力をこめて押し合う。「乗客が出口で—・っている」
へし‐お・る【圧し折る】
[動ラ五(四)] 1 物に押しつけるなどして曲げて折る。力を入れて一気に折る。「腕を—・る」 2 勢いをそぐ。気勢をそぐ。「芸者らしい涼しさがなく、—・られた可愛いさであった」〈康成・童謡〉
へし‐がく【押し角】
⇒おしがく(押し角)
へし‐ぐち【圧し口】
《「べしぐち」とも》苦々しく思うとき、口を「へ」の字に曲げること。また、その口つき。「—に気色して出でたりける事」〈盛衰記・一〇〉
へしこ
福井県から京都府北部の日本海沿岸地方に伝わる、魚のぬか漬け。サバ・イワシなど青魚を多く使う。刺し身として、また焼くなどして食べる。 [補説]名称は「押し込む」の意の「へしこむ」からともいう。
へし‐こ・む【圧し込む】
[動マ五(四)]むりやりに押し込む。「脱棄てた服を…其のまま押入れへ—・んで」〈二葉亭・浮雲〉 [動マ下二]に同じ。「柱を少しけづりかけて、その中に—・めて」〈著聞集・二〇〉
へし‐つ・く【圧し付く】
[動カ下二]強く押さえつける。押しつける。「金銀といふ兵(つはもの)には、またしても—・けられ見殺しにする子の命」〈浄・寿の門松〉
へしゃ・げる【拉げる】
[動ガ下一]押しつぶされて、ぺしゃんこになる。ひしゃげる。「ボール箱が—・げる」