まこと・し【真し/実し】
[形シク]《「まこと」の形容詞化》 1 真実に見えるさま。本当だ。「—・しくとりなし言はれむ音聞きの」〈夜の寝覚・一〉 2 本格的である。正統である。「ありたきことは、—・しき文の道」〈徒然・一〉
まことし‐がお【実し顔】
「まことがお」に同じ。「わざと御伴をば申すまじく候と—に成りて言ひければ」〈太平記・一一〉
まことし‐やか【真しやか】
[形動][文][ナリ]いかにも本当らしく見せるさま。「—に作り話をする」
ま‐ことと・う【真事問ふ/真言問ふ】
[動ハ四]物を言う。口をきく。「この御子(みこ)、八拳鬚(やつかひげ)胸のさきに至るまで—・はず」〈記・中〉
まこと‐に【誠に/真に/実に】
[副]まちがいなくある事態であるさま。じつに。本当に。「—彼女は美しい」「—ありがとうございます」 [感]「まこと」に同じ。「—雪少しうち散りて、折節とり集めて、さることやは候ひしとよ」〈...
まこと‐の‐はな【真の花】
能で、鍛練と工夫の末に得た、芸の真実の面白さ。⇔時分の花。
まこと‐の‐ひと【真の人】
1 真理を悟った人。しんじん。「—は、智もなく、徳もなく、功もなく、名もなし」〈徒然・三八〉 2 実在する人間。「毘沙門天に、然らん者、一人給へと申ししに依りて、—をば給はで、眷属(けんぞく)を...
まこと‐の‐みち【真の道】
1 仏の道。仏道。「浮世をいとひ、—に入らせ給へども」〈平家・灌頂〉 2 本来あるべき道。本来守るべき道。「大むねすなほにおだしく侍らん、—なるべし」〈ささめごと〉
まこと‐や【実や】
[感]「まこと」に同じ。「—、導師のさかづきのついでに」〈源・幻〉
まこまない‐こうえん【真駒内公園】
北海道札幌市南区にある道立公園。園内の競技場は、昭和47年(1972)に開催された冬季オリンピック札幌大会の会場となった。