まさり【勝り/優り】
まさること。他にくらべてすぐれていること。「男—の力持ち」
まさり‐おとり【勝り劣り/優り劣り】
まさることとおとること。優劣。
まさり‐がお【優り顔/勝り顔】
まさっているという顔つき。得意そうな顔。自慢顔。「あな、—な。さるものぞ、やもめにはなるてふ」〈かげろふ・中〉
まさり‐ぐさ【優り草/勝り草】
菊の古名。寛平の菊合わせの歌に「すべらぎの万代(よろづよ)までにまさりぐさたまひし種を植ゑし菊なり」と詠まれたところからいう。「なほ喜びは—の、菊の杯、とりどりに」〈謡・邯鄲〉
まさり‐ざま【優り様/勝り様】
[名・形動ナリ]他よりまさっていること。すぐれていること。また、そのさま。まさりぎみ。まさざま。「父大臣(おとど)にも、—にこそあめれ」〈源・藤裏葉〉