みなぎら◦う【漲らふ】
[連語]《動詞「みなぎ(漲)る」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」。上代語》水が満ちあふれている。「山のまの雪は消(け)ざるを—◦ふ川のそひには萌えにけるかも」〈万・一八四九〉
みな‐ぎら◦う【水霧らふ】
[連語]水しぶきが立ち続ける。「—◦ふ沖つ小島に風をいたみ舟寄せかねつ心は思へど」〈万・一四〇一〉
みなぎら・す【漲らす】
[動サ五(四)]みなぎるようにする。あふれさせる。「全身に闘志を—・す」
みなぎ・る【漲る】
[動ラ五(四)] 1 水が満ちて、あふれるほど勢いが盛んになる。「雪どけ水が川面いっぱいに—・る」 2 力や感情などがあふれるばかりにいっぱいになる。「—・る若さ」「意欲が—・る」
み‐な‐ぎわ【水際】
《「な」は「の」の意の格助詞》みずぎわ。みぎわ。「舟競ふ堀江の川の—に来居つつ鳴くは都鳥かも」〈万・四四六二〉