み‐な・ぐ【見和ぐ】
[動ガ上二]見て心がなごむ。「思ひ延べ—・ぎし山に」〈万・四一七七〉
み‐な‐くち【水口】
《「な」は「の」の意の格助詞》田に水を引き入れる口。みずぐち。
みなくち【水口】
滋賀県南東部、甲賀(こうか)市の地名。近世は加藤氏の城下町、東海道の宿場町。住宅地・工業地化が進む。
みなくち‐きゅうりょう【水口丘陵】
滋賀県南東部に広がる県下最大の丘陵。標高200〜230メートル。鈴鹿山脈の西側に位置し北の日野川、南の野洲(やす)川にはさまれ、比較的なだらかな丘が続く。
みなくち‐ギセル【水口ギセル】
もと近江(おうみ)水口の権兵衛吉久が豊臣秀吉の命で作ったキセル。青銅製で、桐の紋や吉久の銘などが彫られていた。のち、これを模したものをもいう。
みなくち‐ざいく【水口細工】
滋賀県甲賀(こうか)市の水口で産する、籐(とう)や葛(くず)のつるで作った笠・つづらなどの細工物。
みなくち‐ばな【水口花】
種をまいた苗代の水口に立てる木の枝。栗・ツツジ・山吹・椿(つばき)などを立てて田の神の依代(よりしろ)とする。
みなくち‐まつり【水口祭(り)】
苗代に種もみをまく日に、その水口で行う田の神祭り。神酒・焼き米などを供え、ツツジ・山吹・栗などの枝を挿す。苗代祭り。種(たな)祭り。水戸(みと)祭り。《季 春》
みな‐ぐれない【皆紅】
全部紅色であること。「—の打ちたる桜の織物の表着(うはぎ)に」〈栄花・根合〉
みなぐれない‐の‐おうぎ【皆紅の扇】
地紙全体が紅色の扇。「—の日いだしたるを」〈平家・一一〉