むかく‐しゃ【無格社】
旧制度で、社格のない神社。
むかく‐わしゅ【無角和種】
和牛の一種。毛色は黒で、角がない。大正時代に黒毛和種と外国種のアバディーンアンガス種を交配して作られた。山口県が主産地。
むか‐ご【零余子】
葉の付け根にできる、多肉で球状の芽。地上に落ちると根を出して、新しい個体となる。ヤマノイモでは茎、オニユリでは鱗片葉が変化してできる。鱗芽。珠芽。肉芽。ぬかご。《季 秋》「雨傘にこぼるる垣の—か...
むかご‐いらくさ【零余子蕁麻】
イラクサ科の多年草。山地に生え、高さ約60センチ。全体にとげ状の毛がある。葉の付け根にむかごができる。開花は夏。雌雄同株。
むか‐さ・く【向か離く】
[動カ下二]はるか遠く離れている。「—・くる壱岐(いき)の渡りを目頰子(めづらこ)来到(きた)る」〈継体紀・歌謡〉 [補説]用例の「むかさくる」を「壱岐」の枕詞とする説がある。
むかし【昔】
1 時間的にさかのぼった過去の一時期・一時点。時間の隔たりの多少は問わずに用いるが、多く、遠い過去をいう。「—の話」「—のままの姿」「とっくの—」 2 過去の10年を1期としてよぶ表し方。「十年...
むかし‐いま【昔今】
昔と今。こんじゃく。「—の御物語に夜更け行く」〈源・朝顔〉
むかし‐え【昔方】
《「え」は方の意》過去の方。昔。いにしえ。むかしべ。「—や今も恋ひしきほととぎすふるさとにしも鳴きて来つらむ」〈古今・夏〉
むかしえ‐びと【昔方人】
「昔人(むかしびと)」に同じ。「ここに—の母、一日(ひとひ)、片時も忘れねば」〈土佐〉
むかし‐おとこ【昔男】
《伊勢物語の多くの段が「昔、男ありけり」で始まっているところから》在原業平(ありわらのなりひら)をさす。「その業平は、その時だにも—といはれし身の」〈謡・井筒〉