め‐や
[連語]《推量の助動詞「む」の已然形+係助詞「や」》…であろうか、いや、そうではない。→めやは →めやも「あしひきの八つ峯(を)の椿つらつらに見とも飽か—植ゑてける君」〈万・四四八一〉
め‐やす【目安】
1 目当て。目標。おおよその基準。また、おおよその見当。「60点を—とする」「費用の—を立てる」 2 そろばんの掛け算や割り算で、そろばん上の左のほうに置く乗数または除数。 3 そろばんで、五玉...
目安(めやす)上(あ)・げる
訴状を差し出す。おかみに訴え出る。「家渡すか銀(かね)立つるか、返事次第に五日には—・げると」〈浄・大経師〉
めやす‐うらはん【目安裏判】
江戸時代、所掌の奉行が訴状の裏面に相手方(被告)に対する出廷期日などを裏書きし、捺印すること。起訴行為の完了を意味した。
めやす‐かた【目安方】
江戸時代、評定所で民事訴訟の訴状の調査を担当した諸役人。
めやす‐がき【目安書】
訴状など、箇条書きにした文書。また、その代書を職業とすること。「—して世を渡りけるとなり」〈浮・諸国ばなし・三〉
めやす‐じょう【目安状】
⇒目安(めやす)4
めやす‐ばこ【目安箱】
1 享保6年(1721)8代将軍徳川吉宗が享保の改革の一つとして評定所前に設置して庶民の進言・不満などを投書させた箱。箱は将軍の面前で開けられ、将軍が自ら開封し閲覧した。訴状箱。→箱訴 2 官公...
目安(めやす)を付(つ)・ける
おおよその見当をつける。「一人あたま三千円と—・ける」
め‐やつこ【女奴】
女の奴隷。また、女をののしっていう語。「香塗れる塔にな寄りそ川隈(かはくま)の屎鮒(くそぶな)食(は)めるいたき—」〈万・三八二八〉