もうし‐つ・ける【申(し)付ける】
[動カ下一][文]まうしつ・く[カ下二]「言い付ける」の謙譲語。自分側の人間に用を言いつける。命令する。「すぐ来るように—・ける」
もうし‐つた・える【申(し)伝える】
[動ア下一][文]まうしつた・ふ[ハ下二] 1 「言い伝える」の謙譲語。取り次いで申す。「係の者に—・えます」 2 語り伝え申し上げる。また、語り伝える。「源五右衛門といへる人はと尋ねけるに、—...
もうし‐づま【申し妻】
妻を授けてもらおうと神仏に祈願すること。また、そうして授けられた妻。「清水の観世音に—をしてあるが」〈狂言記・伊文字〉
もうし‐で【申(し)出】
申し出ること。また、その内容。もうしいで。「援助の—がある」
もうし・でる【申(し)出る】
[動ダ下一]意見や希望などを、自分から言って出る。「参加を—・でる」
もうし‐なお・す【申し直す】
[動サ四]よいようにとりなして申し上げる。「下りはべるほどのいと待ち遠に苦しければにやとぞ—・す」〈枕・二七八〉
もうし‐の・べる【申(し)述べる】
[動バ下一][文]まうしの・ぶ[バ下二]「述べる」の謙譲語。申し上げる。「所信を—・べたいと存じます」
もうし‐ひらき【申(し)開き】
非難を受けたり疑惑をまねいたりした事柄について、そうせざるをえなかった理由や身の潔白を述べること。弁明。釈明。言い開き。「—をする」「—が立たない」
もうし‐ひら・く【申(し)開く】
[動カ五(四)]「言い開く」の謙譲語。申し開きをする。弁明する。「身の潔白を—・こうとした」〈里見弴・多情仏心〉
もうし‐ぶみ【申文】
1 下位の者から上位の者へ、願い事などを書いて差し出す文書。中世には多く申し状とよばれた。奏文。「入道殿下の御前に、—をたてまつるべきなり」〈大鏡・道長上〉 2 特に平安時代以後、官人が、叙任や...