あか‐やか【赤やか】
[形動][文][ナリ]赤い色であるさま。「—な空の色」「ほらほらと燃ゆる火の暎(うつ)りて顔—に」〈露伴・いさなとり〉
みじか‐やか【短やか】
[形動ナリ]いかにも短いさま。みじからか。「御格子を—にし渡して」〈栄花・鳥の舞〉
たか‐やか【高やか】
[形動ナリ] 1 物の丈や高さなどがいかにも高く感じられるさま。「—なる萩につけて」〈源・夕顔〉 2 声や音などがいかにも大きく感じられるさま。「御車のうちより、—に神楽歌をうたはせ給ひしは」〈...
ちか‐やか【近やか】
[形動ナリ]いかにも近いさま。また、親しそうなさま。「ことつけて、—に馴れ寄り給ふ」〈源・常夏〉
わか‐やか【若やか】
[形動][文][ナリ]若くて生気に満ちているさま。また、若い人のようなさま。「—な人」「いと—なる心地もするかな」〈源・若菜上〉
すが‐やか【清やか】
[形動ナリ] 1 物事が滞りなく進むさま。「大臣までかく—になり給へりしを」〈大鏡・道長上〉 2 未練がなく思い切りのよいさま。「心は先立ちながらも、前の世の勤めからにや、—にえ人の思ひ立たざな...
なが‐やか【長やか】
[形動][文][ナリ]いかにも長いさま。「或いは—に説述(ときの)ぶる場合もあるべし」〈逍遥・小説神髄〉
おおき‐やか【大きやか】
[形動][文][ナリ]大きなさま。いかにも大きく感じられるさま。「—ではあってもはなはだしく高くなく」〈藤村・夜明け前〉
くき‐やか
[形動][文][ナリ]鮮やかではっきりしているさま。「色ガ—ニ見ユル」〈和英語林集成〉
ひき‐やか【低やか】
[形動ナリ]背丈や音声などの低いさま。「その中に長(たけ)—にて」〈今昔・二三・二一〉