心(こころ)を起(お)こ・す
1 心を励ます。発奮する。「いといみじく心苦しければ、—・して祈り聞こゆ」〈源・若菜下〉 2 求道の心を起こす。発心(ほっしん)する。「—・して、やがて頭(かしら)おろして」〈今鏡・九〉
こう‐さく【視告朔/告朔】
《「視」は慣例として読まない》古代、毎月朔日に、天皇が大極殿(だいごくでん)で各役所から奏上する官吏の勤務・出勤日を記した公文書を閲覧する儀式。延喜年間(901〜923)のころから正月・4月・7...
さる‐ほど‐に【然る程に】
[接] 1 そうするうちに。やがて。「—、げに世の中に許され給ひて、都に帰り給ふと、天の下の喜びにてたち騒ぐ」〈源・蓬生〉 2 話かわって。さて。ところで。「—、鬼界(きかい)が島の流人ども」〈...
けいせい‐まち【傾城町】
遊里。遊郭。いろまち。「—を通れば、やがて衣の袖をひかれ」〈咄・きのふはけふ・下〉
けがら・う【汚らふ/穢らふ】
[動ハ四]《動詞「けがる」の未然形+反復継続の助動詞「ふ」から》 1 人の死や葬儀に立ち会うなどして、身にけがれを受ける。「—・ひたる人とて立ちながら追ひ返しつ」〈源・手習〉 2 喪に服する。「...
け‐うと・い【気疎い】
[形][文]けうと・し[ク]《近世初期からは「きょうとい」とも発音した》 1 見たり聞いたりするのがいとわしい。「やがて—・い雨の暗くたそがれて行く夕方を」〈三重吉・桑の実〉 2 人けがなく不気...
涓涓(けんけん)塞(ふさ)がざれば終(つい)に江河(こうが)となる
《「孔子家語(こうしけご)」観周から》細い流れもせき止めなければ、やがては黄河や揚子江のような大河となる。
げんし‐わくせいじょうせいうん【原始惑星状星雲】
惑星状星雲へ進化する途上にある天体。AGB星という中小質量の恒星進化の最終段階にある星が、恒星風として外層の水素ガスを放出し、やがて両極方向にジェット状の恒星風が吹き出して衝撃波面を伴う軸対称の...
げんじ‐な【源氏名】
源氏物語54帖の題名にちなんでつけられた、宮中の女官や武家の奥女中などの呼び名。近世以降は遊女や芸者につけられ、現代では、バーのホステスなどの呼び名にもいう。初めは源氏物語の巻名に基づいていたが...
さ‐ぞ【嘸】
《副詞「さ」+係助詞「ぞ」から》 [副](あとに推量の語を伴って)未知の経験を目前のことのように想像したり、他人の経験に共感したりするさま。さだめし。きっと。さぞかし。「旅行は—楽しかったでし...