やぶ‐の‐なか【藪の中】
《芥川竜之介の小説「藪の中」から》関係者の言うことが食い違うなどして、真相がわからないこと。
やぶのなか【藪の中】
芥川竜之介の小説。藪の中で起こった殺人について、目撃者や当事者たちが語るが、その内容がそれぞれ食い違うために真相はわからないままとなる。大正11年(1922)発表。
やぶのむくじゅうとうきょうけんぶつ【藪野椋十東京見物】
渋川玄耳(筆名、藪野椋十)の随筆集。朝日新聞に連載されたのち、明治40年(1907)刊行。夏目漱石が序文を寄せている。
やぶ‐はら【藪原】
藪になっている広い土地。「はろばろに言(こと)そ聞こゆる島の—」〈皇極紀・歌謡〉
やぶ‐へび【藪蛇】
《「藪をつついて蛇を出す」から》よけいなことをして、かえって自分にとって悪い結果を招くこと。「文句がとんだ—になる」
やぶ‐まお【藪苧麻】
イラクサ科の多年草。山野に生え、高さ約1メートル。葉は卵形で縁に粗いぎざぎざがあり、対生。9月ごろ、葉の付け根から穂を出し、淡緑色の小花の集まりを多数つける。
やぶ‐まき【藪巻(き)】
雪折れを防ぐために、低木や竹藪などを、むしろや縄などで巻くこと。《季 冬》
やぶ‐まめ【藪豆】
マメ科の蔓性(つるせい)の一年草。原野に生える。葉は3枚の小葉からなる複葉。夏、淡紫色の蝶形の花が咲く。実は平たい豆果。
や‐ぶみ【矢文】
1 文書を矢柄(やがら)に結びつけたり、蟇目(ひきめ)の穴に入れたりして、射て飛ばすもの。 2 矢の催促のふみ。次々と送ってくる手紙。「赤き心の—に似たれど」〈人・辰巳園・四〉
やぶ‐みょうが【藪茗荷】
ツユクサ科の多年草。林下の藪に生え、高さ50〜70センチ。白い根が横にはい、茎は直立。葉は長楕円形で互生し、ミョウガに似る。夏、茎の上部に白い小花を数段つけ、実は藍色に熟す。関東以西に分布。杜若...