ゆめのまたゆめ【夢のまた夢】
津本陽の歴史小説。豊臣秀吉の生涯を描いた長編作品で、平成5年(1993)から平成6年(1994)にかけて全5巻を刊行。平成7年(1995)、第29回吉川英治文学賞を受賞。
夢(ゆめ)の夢(ゆめ)
夢の中で見る夢。非常にはかないことをいう。夢のまた夢。「娑婆(しゃば)の栄花は—」〈平家・一〉
夢(ゆめ)の世(よ)
夢のようにはかない世の中。「うちとけて誰もまだ寝ぬ—に人のつらさを見るぞ悲しき」〈栄花・ゆふしで〉
夢(ゆめ)は五臓(ごぞう)の煩(わずら)い
夢は五臓の疲労から生じるということ。夢は五臓六腑(ろっぷ)の疲れ。
夢(ゆめ)は逆夢(さかゆめ)
夢と現実とは、相反するものであるということ。悪夢を見たときに、縁起直しにいう言葉。
ゆめ‐はんじ【夢判じ】
夢の吉凶を判断すること。また、その人。夢判断。
ゆめ‐はんだん【夢判断】
「夢判じ」に同じ。
ゆめ‐ばかり【夢許り】
[副]きわめて少し。ほんのわずか。「—も聞こえさせでやみぬること」〈宇津保・菊の宴〉
ゆめ‐まくら【夢枕】
夢を見ている枕もと。
夢枕(ゆめまくら)に立(た)・つ
神仏や故人などが夢の中に現れて、ある物事を告げる。