ゆめ・む【夢む】
[動マ上二]「夢見る」に同じ。「永久(とこしえ)の天を—・むといえども」〈独歩・わかれ〉
ゆめ‐むし【夢虫】
蝶(ちょう)の異称。「—の命惜しまれ」〈浮・諸艶大鑑・六〉
ゆめ‐ものがたり【夢物語】
1 見た夢を語ること。また、その内容。夢話。夢語り。 2 夢のような、現実的でない話。夢語り。「結局—に終わる」
ゆめものがたり【夢物語】
江戸後期の評論。1巻。高野長英著。天保9年(1838)起稿。モリソン号事件に対する幕府の処置を、夢に託して批判した書。蛮社の獄の起因ともなった。戊戌(ぼじゅつ)夢物語。
ゆめ‐ゆめ
[副]《副詞「ゆめ」を繰り返して意味を強めた語。「努努」「努力努力」などとも当てて書く》 1 (あとに禁止を表す語を伴って)決して。断じて。「—忘れるな」 2 (あとに打消しの語を伴って)少しも...
夢(ゆめ)を合(あ)わ・す
見た夢を考え合わせて吉凶を占う。夢占いをする。「自ら御—・せられて、憑敷(たのもし)くこそ思しめされけれ」〈太平記・三〉
夢(ゆめ)を描(えが)・く
将来への希望を心に描く。「卒業後の—・く」
ゆめをかいます【夢を買ひます】
丸谷才一の短編小説。「新潮」誌、昭和62年(1987)12月号に発表。
夢(ゆめ)を託(たく)・す
自分の希望を他人にゆだね、実現することを願う。「息子にピアニストの—・す」
夢(ゆめ)を◦見(み)る
1 夢1を体験する。 2 夢のようにはかない、また思いがけないことにあう。 3 未来について空想する。「学者になる—◦見る」