わらわ【童】
1 束ねないで、垂らしたままの髪。童形の髪。また、そうした10歳前後の子供。童児。また、童女。わらべ。「清げなる—(=童女)などあまたいで来て」〈源・若紫〉 2 使い走りの子供。召使い。「例の御...
わらわ【私/妾】
[代]《「わらわ(童)」の意から》一人称の人代名詞。女性がへりくだって自分をいう語。近世では、特に武家の女性が用いた。
わらわ‐あそび【童遊び】
子供の遊び。子供らしい遊び。「昔の御—の名残りをだに」〈源・横笛〉
わらわ‐おい【童生ひ】
幼少のときからの成長のさま。「仲忠が—のあやしさを」〈枕・八三〉
わらわ‐か・す【笑わかす】
[動サ五(四)]笑わせる。笑わす。「おどけた芸で人を—・す」
わらわ・ぐ【童ぐ】
[動ガ下二]子供らしく見える。「小さきは—・げてよろこび走るに」〈源・朝顔〉
わらわ‐ぐるま【童車】
五節(ごせち)の童女(わらわ)が乗る牛車(ぎっしゃ)。
わらわ‐ごこち【童心地】
「童心(わらわごころ)」に同じ。「—に、いとめでたく嬉しと思ふ」〈源・帚木〉
わらわ‐ごころ【童心】
子供の気持ち。子供心。「なほ—の失せぬにやあらむ」〈源・若菜上〉
わらわ‐ごと【童言】
子供っぽい言葉。子供らしい言葉。「—にてはなにかはせむ」〈土佐〉