雀(すずめ)の喧嘩(けんか)でまたふるふる
《「また降る」に「股(また)振る」をかけたもの》また雨が降るということを茶化していった言葉。
雀(すずめ)の巣(す)も構(く)うに溜(た)ま・る
雀が材料を少しずつ運んできて巣を作り上げるように、少しずつ貯蓄をしても積もり積もれば大きな額になる。「商人(あきんど)といふ者は一文銭も徒(あだ)にせず、—・る」〈浄・油地獄〉
雀(すずめ)の千声(せんこえ)鶴(つる)の一声(ひとこえ)
つまらない者の千言よりは、すぐれた者の一言のほうがまさっているということ。
すずめ‐の‐たご【雀の田子/雀の担桶】
イラガの繭。楕円形で白地に褐色紋があり、硬く、冬に木の枝などに付着している。すずめのしょうべんたご。すずめのつぼ。すずめのさかおけ。たまむし。《季 夏》
すずめ‐の‐ちゃひき【雀の茶挽】
イネ科の一年草。日当たりのよい荒地に群生し、高さ約60センチ。夏、淡緑色の平たい小穂が垂れ下がる。牛馬の飼料にする。
すずめ‐の‐つぼ【雀の壺】
「雀の田子(たご)」に同じ。
すずめ‐の‐てっぽう【雀の鉄砲】
イネ科の一、二年草。田のあぜに生え、高さ約30センチ。春、褐色の葯(やく)が目立つ淡緑色の穂を密に円柱状につける。すずめのまくら。すずめのやり。やりくさ。《季 春》「—磧(かはら)もここは田のつ...
雀(すずめ)の涙(なみだ)
ごくわずかなもののたとえ。「—ほどの退職金」
すずめ‐の‐はかま【雀の袴】
カタバミの別名。
すずめ‐の‐ひえ【雀の稗】
1 イネ科の多年草。日当たりのよい草地に生え、高さ約50センチ。秋、数個の平たい淡黄緑色の穂が集まってつく。《季 秋》 2 スズメノヤリの別名。