ちちじゃ‐ひと【父者人】
《父である人の意。「者」は当て字》父を敬っていう語。
ちち‐たけ【乳茸】
ベニタケ科のキノコ。ブナなどの木の下に生え、傘は直径5〜12センチ、表面は黄褐色で裏面は淡黄色。傷つけると白い乳液が出る。渋味があるが食用。
父(ちち)父(ちち)たれば子(こ)も子(こ)たり
《「論語」顔淵から》父が父としての道を尽くせば、子もまた子としての道を尽くす。
ちちとこ【父と子】
《原題、(ロシア)Ottsï i deti》ツルゲーネフの長編小説。1862年刊。ニヒリストのバザーロフを主人公に、古い道徳・習慣・信仰に生きる父の旧世代と、それらを否定する子の新世代との思想的...
ちちとこのほのお【父と子の炎】
小林久三の長編小説。昭和56年(1981)刊。同年の第8回角川小説賞受賞。
ちちとらん【乳と卵】
川上未映子の中編小説。娘を連れて豊胸手術のため大阪から上京してきた姉と主人公の三日間を描く。平成19年(2007)発表。同年、第138回芥川賞受賞。
ちちなし‐ご【父無し子】
1 父親に死なれて、母親の手で育てられた子。ててなしご。 2 父親のわからない子。私生児。ててなしご。
ちち‐ぬし【父主】
父を敬っていう語。父上。父君。「二人、見るほどに、—ふと寄り来たり」〈源・少女〉
ちちのいさん【父の遺産】
《Patrimony》米国の作家、フィリップ=ロスによる実父の回想記。脳腫瘍に侵された父親との最期の日々を描く。1991年刊行。同年、第16回全米批評家協会賞(伝記・自叙伝部門)受賞。
父(ちち)の恩(おん)は山(やま)より高(たか)し
《「童子教」から》子が父から受ける恩の高大なことをいうたとえ。「母の徳は海より深し」と続く。