さんた【三太】
1 江戸時代、丁稚(でっち)・小僧の通称。三太郎。 2 愚鈍な者をいう擬人名。三太郎。 3 犬が前足を上げ、後ろ足で立つ芸。ちんちん。「犬に—させて遊ばるるこそ少しは憎し」〈浮・一代男・六〉 4...
さん‐たいしゅ【三太守】
上総(かずさ)・常陸(ひたち)・上野(こうずけ)の国守(くにのかみ)の称。この3国は特に親王が国守に任じられ、これを太守といった。→三介(さんすけ)
さんたろう【三太郎】
1 「三太(さんた)1」に同じ。 2 「三太2」に同じ。「大馬鹿—」 3 《「迷子の迷子の三太郎やあい」と呼んで捜したところから》迷子。
さんたろうのにっき【三太郎の日記】
阿部次郎の評論随筆。大正3〜7年(1914〜1918)刊。青春の記録で、強い理想主義に貫かれている。
さんだゆう【三太夫】
もと、華族や金持ちの家で、家事や会計をまかされていた家令・執事などの俗称。「頑固で、気の強い、年寄りの—がいた」〈志賀・暗夜行路〉