さん‐ど【三度】
[名] 1 3回。みたび。「—の飯」 2 「三度飛脚」の略。 3 「三度笠」の略。 [接尾]名詞に付いて意味を強める。「途中—で出逢うても」〈伎・太鼓音智勇三略〉
さんど‐いり【三度入り】
杯に用いる普通の大きさの土器(かわらけ)。五度入り、七度入りと大きさが増す。「間(あい)の物で十ぱい、—にて十四はい、縁日にまかせて二十四はい飲うだれば」〈虎明狂・地蔵舞〉
さんど‐がさ【三度笠】
《三度飛脚がかぶったところから》顔面を覆うほど深く作った菅笠(すげがさ)。飛脚・旅人などが用いた。
さんど‐ぐり【三度栗】
シバグリの一種。1年に三度、実を結ぶという。
三度(さんど)の飯(めし)より好(す)き
何よりも好きであること。ひどく熱中していること。
さんど‐びきゃく【三度飛脚】
《「さんどひきゃく」とも》江戸時代、江戸・大坂間を毎月3回定期的に往復した飛脚。
さんど‐まめ【三度豆】
1 インゲンマメの別名。暖地では1年に三度とれるところからいう。 2 莢豌豆(さやえんどう)のこと。
三度目(さんどめ)の正直(しょうじき)
占いや勝負で、一度や二度は当てにならないが、三度目は確実であるということ。転じて、物事は三度目には期待どおりの結果になるということ。三度目は定(じょう)の目。
み‐たび【三度】
1 3回。さんど。「—試みる」 2 何度も。たびたび。
三度(みたび)諫(いさ)めて身(み)を退(ひ)く
《「礼記」曲礼下から》何度いさめても主君が聞き入れないときは、いさぎよく辞職する。