さんまい【三昧】
[名]《(梵)samādhiの音写。三摩提・三摩地とも音写。定・正定・等持などと訳す》 1 仏語。心を一つの対象に集中して動揺しない状態。雑念を去り没入することによって、対象が正しくとらえられ...
さんまい‐そう【三昧僧】
三昧堂・常行堂などに常住して、法華懺法(せんぼう)や不断念仏などを修する僧。三昧衆。御坊聖。
さんまい‐とう【三昧湯】
寺院などで、暑気払いのために沸かす薬湯。
さんまい‐どう【三昧堂】
僧が中にこもって、法華三昧や念仏三昧を修する堂。特に、法華経についての長講を行う堂。
さんまい‐は【三昧派】
俳句の流派の一。大正14年(1925)に河東碧梧桐を中心として創刊された雑誌「三昧」によった新傾向の一派。
さんまい‐ば【三昧場】
僧が中にこもって死者の冥福(めいふく)を祈るため、墓の近くに設ける堂。転じて、墓所・葬場。
さんまや【三摩耶/三昧耶】
《(梵)samayaの音写。約・時・却などと訳す》仏語。 1 漠然とした、時。ある時。さまや。 2 衆生(しゅじょう)を誘って悟りの世界へ導こうとする、その時。さまや。 3 密教で、仏の本誓(ほ...
さんまや‐かい【三摩耶戒】
仏語。密教で説く戒。菩提心(ぼだいしん)を起こした最初から心と仏と衆生の三つは平等一如であると信じて受持する戒で、伝法灌頂(でんぽうかんじょう)を授ける直前に授けられる。顕教一般の戒と違い、菩提...
さんまや‐ぎょう【三摩耶形】
仏・菩薩(ぼさつ)の本誓(ほんぜい)を表すしるしとしての持ち物。不動明王の剣、大日如来の卒塔婆(そとば)、観音の蓮華、薬師の薬壺(やくこ)など。
さんまや‐まんだら【三摩耶曼荼羅】
四種曼荼羅の一。仏・菩薩・明王・諸天などが本誓を表示して所持する器杖(きじょう)や印契など、三摩耶形で描いた曼荼羅。