おその‐ろくさ【お園六三】
寛延2年(1749)に起こった大坂南地の遊女お園と大工の六三郎との心中事件を脚色した、浄瑠璃・歌舞伎などの通称。常磐津節「三世相錦繍文章(さんぜそうにしきぶんしょう)」が有名。
おび‐じゅうぞう【小尾十三】
[1909〜1979]小説家。山梨の生まれ。朝鮮の元山商業学校で教師をしたのち、満州の新京中央放送局などに勤務。日本統治下の朝鮮人を描いた「登攀(とうはん)」で芥川賞受賞。他に「雑巾(ぞうきん)...
おぶち‐けいぞう【小渕恵三】
[1937〜2000]政治家。群馬の生まれ。昭和38年(1963)父・光平の地盤を継ぎ衆議院議員に当選。昭和62年(1987)に竹下内閣の官房長官となり、新元号「平成」の発表で注目を集めた。その...
おぼう‐きちさ【お坊吉三】
歌舞伎狂言「三人吉三廓初買(さんにんきちさくるわのはつがい)」に登場する三人吉三の一人。武家上がりの盗賊。
かいとう‐まつぞう【垣内松三】
[1878〜1952]国文学者・国語教育学者。岐阜の生まれ。国語・国文学の科学的研究を目ざし、欧米の学説を取り入れ、新たな解釈学と形象理論を唱えた。著「国語の力」「形象論序説」など。
かしわばら‐ひょうぞう【柏原兵三】
[1933〜1972]小説家・ドイツ文学者。千葉の生まれ。母方の祖父をモデルにした「徳山道助の帰郷」で芥川賞受賞。他に「長い道」「仮りの栖(すみか)」「ベルリン漂泊」など。
かなくり‐しそう【金栗四三】
[1891〜1983]マラソン選手・指導者。熊本の生まれ。本姓、池部。「かなぐりしぞう」とも。1912年(明治45)開催の第5回オリンピックに、短距離走の三島弥彦とともに初の日本代表として参加。...
かみゆい‐しんざ【髪結新三】
歌舞伎狂言「梅雨小袖昔八丈(つゆこそでむかしはちじょう)」の通称。また、その登場人物。
からき‐じゅんぞう【唐木順三】
[1904〜1980]評論家。長野の生まれ。独自の文芸評論で活躍。著「鴎外の精神」「中世の文学」など。
かわしま‐ゆうぞう【川島雄三】
[1918〜1963]映画監督。青森の生まれ。「還って来た男」で監督デビュー。スラップスティック喜劇や風俗喜劇で知られる。水上勉原作「雁(がん)の寺」など、文芸作品でも評価された。他に「幕末太陽...