げ‐じ【下地】
1 菩薩(ぼさつ)の十地(じゅうじ)のうち、下等の地位。 2 地上の世界。下界。「—の人、何をか行きて供養する事を得ん」〈今昔・三・三四〉 3 下級の地位。低い身分。「—の者なりけれども、心ざま...
した‐じ【下地】
1 物事が成り立つ土台となるもの。基礎。素地。素養。「小さいころから音楽の—がある」「—が入っているのですぐに酔う」 2 (「助枝」とも書く)木や竹の細い材を縦横に組んだ壁の骨組み。壁下地。かべ...
したじ‐うま【下地馬】
⇒物射馬(ものいうま)
したじ‐し【下地師】
彫金の素材となる彫下地(ほりしたじ)を作る職人。
したじ‐ちゅうぶん【下地中分】
中世、年貢や土地にかかわる荘園領主と地頭との紛争解決の一方法。下地を折半してお互いに領有を認め合うもの。地頭が一円領主化する契機となった。
したじっ‐こ【下地っ子】
「下地(したじ)6」に同じ。「早く芸者の—にお出しと」〈鴎外・雁〉
下地(したじ)は好(す)きなり御意(ぎょい)はよし
もともと好きなところへ、他からも好意をもって勧められる。こんなに都合のいい話はないというたとえ。
したじ‐まど【下地窓/助枝窓】
壁下地の竹または葦(あし)をそのままにした窓。多く茶室に用いる。
しもじしま‐くうこう【下地島空港】
沖縄県宮古島市にある空港。地方管理空港の一。昭和54年(1979)開港。宮古島の西約7キロメートルの下地島に位置する。愛称、みやこ下地島空港。