あ‐こ【下火/下炬】
《唐音》禅宗で、火葬のときに導師が遺体を焼く燃料に火をつけること。のちには偈(げ)を唱えてしぐさをするだけになった。秉炬(ひんこ)。
ウンターエンガディン【Unterengadin】
スイス東部、グラウビュンデン州南東部の地方名。イン川流域のエンガディン地方のうち、下流(北側)をさす。主な町はツェルネッッツ、シュクオルなど。オーバーエンガディンに比べて険しい地形が多く、集落は...
おり‐い【下り居】
1 下りていること。馬や車などから下りて地面に座ること。「ここより花車、—の衣播磨潟(はりまがた)」〈謡・熊野〉 2 天皇が位を譲ること。退位。 3 宮仕えの女が里に下がること。「風声(かざごゑ...
おりい‐の‐みかど【下り居の帝】
退位した天皇。上皇。「—の位に定まり給ひぬ」〈狭衣・四〉
おり・いる【下り居る】
[動ワ上一] 1 下りたままでいる。下りてそこにいる。「住吉の浜を行くに、いとおもしろければ、(馬カラ)—・ゐつつ行く」〈伊勢・六八〉 2 下りて座る。下りてとどまる。「その沢のほとりの木の蔭に...
おり‐くち【下り口/降り口】
《「おりぐち」とも》 1 階段や山道などの、下りようとするとっつきの所。 2 乗り物の出口。降車口。 3 駅などで、そこを通って外へ出る所。
おり‐た・つ【下り立つ/降り立つ】
[動タ五(四)] 1 乗り物などからおりて地面に立つ。「空港に—・つ」 2 川や田など、水のある低い所におりていく。「—・ちて汲みはみねども渡り川人の瀬とはた契らざりしを」〈源・真木柱〉 3 直...
おり‐のぼり【下り上り】
1 おりることと、のぼること。のぼりおり。 2 宮中に仕える人が出仕し、また退出すること。「局(つぼね)の—などにも」〈たまきはる〉 3 都と地方とを行き来すること。「売り買ひのため筑前へは毎年...
おり‐のぼ・る【下り上る】
[動ラ四] 1 高い所と低い所との間をおりたりのぼったりする。のぼりおりする。「この国の海山より竜は—・るものなり」〈竹取〉 2 貴人の御前に出仕し、退出する。「女房ぞ弘徽殿に局して—・りける」...
おり‐のり【降り乗り/下り乗り】
1 おりることと、のること。のりおり。 2 交渉。やりとり。「奥で—引合て、三百両の身の代まで渡して置たこっちの代呂物」〈伎・黄金鱐〉