あか‐ふじょう【赤不浄】
出産・月経をけがれとして忌むこと。出漁や神もうでなどを避ける。→黒不浄
いみ【忌(み)/斎】
《動詞「い(忌)む」の連用形から》 1 (斎)心身を清浄に保ち、けがれを避けて慎むこと。 2 (忌み)死・不浄など、はばかりのあること。 3 (忌み)人の死後、近親者が、しばらくの間家に慎みこも...
いみ‐だけ【斎竹/忌(み)竹】
神事のとき、不浄を防ぐために斎み清める場所に立てる竹。葉のついた青竹にしめ縄を張り、四手(しで)を垂らす。
いむ‐び【斎火/忌(む)火】
不浄を斎み清めた火。火鑽(ひき)りでおこし、神饌(しんせん)の調理など神事に用いた。いみび。
いん【淫/婬】
1 性欲。色欲。また、みだらであること。「—にふける」 2 精液。「不浄の—付きて染みたり」〈今昔・一七・四五〉
うすさま‐みょうおう【烏芻沙摩明王】
《「烏芻沙摩」は梵Ucchuṣmaの音写。汚れを転じて清浄にする意》不浄なところに祭られる明王。忿怒(ふんぬ)形で火炎の中にあり、二臂(にひ)・四臂などいろいろの形相をとる。密教などでは便所の守...
えんが‐ちょ
[感]東京地方で、不浄なものに触れた人を、子供がはやしたてる言葉。語源は不詳。「縁がちょんと切れる」ことからとも「因果な性」の音変化ともいう。
かん‐しけつ【乾屎橛】
禅宗で、乾いた棒状の糞(くそ)。仏とは何かという問いに対する答え。一説に、くそかきべらで、不浄なもののたとえ。
きよ‐び【清火】
不浄を清めるために、火打ち石で打ち出す火。切り火。
きよめ【清め/浄め】
1 よごれを除き、清浄にすること。「まだ—もやらぬ火皿のマッチ巻莨(シガー)の骸(から)と共に」〈蘆花・不如帰〉 2 罪やけがれなどの不浄を取り除くこと。また、その役割をするもの。「—の火」「お—」