ちゅうせいし‐せん【中性子線】
中性子からなる粒子線。物質の結晶構造や磁気構造を解析する中性子回折の研究に利用される。中性子ビーム。
ちゅうせいし‐ぜいか【中性子脆化】
原子炉の核燃料から出てくる中性子によって、原子炉圧力容器の鋼材の強度が低下する現象。原子炉の運転時間が長いほどその影響が現れる。中性子照射脆化。
ちゅうせいし‐ハロー【中性子ハロー】
⇒中性子ハロー核
ちゅうせいし‐ハローかく【中性子ハロー核】
中性子過剰核において、余った中性子が原子核の外側に広がって分布している状態にあるもの。ふつう1個か2個の中性子が大きく広がり、原子核とゆるやかに結合している。広がった部分を中性子ハロー、またはハ...
ちゅうせいし‐ばくだん【中性子爆弾】
核兵器の一。熱や爆風を極力少なくして、中性子線の放射量を多くしたもの。生物に対する殺傷効果が大きい。
ちゅうせいし‐ビーム【中性子ビーム】
⇒中性子線
ちゅうせいし‐ほかく【中性子捕獲】
原子核に1個または複数個の中性子が吸収されて、より重い原子核になる核反応。捕獲によってγ線(光子)が放出される。恒星内部の核反応で重要な役割を担い、重元素の生成に大きく寄与する。放射性捕獲の一。
ちゅうせいし‐ほかくりょうほう【中性子捕獲療法】
癌(がん)の治療法の一。中性子を吸収しやすい性質をもつ化合物(ホウ素同位体10B)を腫瘍細胞に取り込ませ、熱中性子を照射することにより、細胞内部でα線を発生させ、腫瘍細胞のみを選択的に破壊する。中...
ちゅうせいし‐ほそくりょうほう【中性子捕捉療法】
⇒中性子捕獲療法