アール‐かてい【r過程】
超新星爆発における元素合成。rは「速い」(rapid)を意味し、高温・高密度の状態で、中性子捕獲が高速で生じて中性子過剰核が生成され、順次β崩壊を起こして安定核に落ち着く。鉄よりも重い重元素のう...
イオン‐か【イオン化】
電気的に中性の原子や分子が、電子を失うか得るかしてイオンになること。電離。
いしゅ‐げんし【異種原子】
通常の原子と異なり、陽子・中性子・電子以外の素粒子を含む原子。水素原子の陽子を陽電子に置き換えたポジトロニウム、正電荷の反μ粒子に置き換えたミューオニウムなどが知られる。エキゾチック原子。
いじょうじき‐モーメント【異常磁気モーメント】
量子力学で導かれる粒子の磁気モーメントの値と測定値に見られるずれ。電子の場合、ボーア磁子を単位として、1の値をもつはずだが、実際には0.116パーセント大きい。また、陽子と中性子の場合は核磁子を...
イリシン【Irisin】
運動によって生じるホルモンの一。中性脂肪を貯蔵する白色脂肪組織を褐色脂肪組織に変える遺伝子を活性化させ、体内における脂肪燃焼を助ける役割をもつ。
インテグラル【INTEGRAL】
《International Gamma-Ray Astrophysics Laboratory》2002年10月にESA(欧州宇宙機関)がNASA(米航空宇宙局)、RKA(ロシア連邦宇宙局)と...
ウイーク‐ボソン【weak boson】
《「ウイークボゾン」とも》素粒子間の弱い相互作用を媒介する粒子。質量は陽子の約90倍。正・負のWボソンと中性のZボソンの3種がある。
うちゅうかんきょう‐けいそくミッションそうち【宇宙環境計測ミッション装置】
国際宇宙ステーション(ISS)の地球周回軌道上の宇宙環境(中性子・重イオン・プラズマなど)の定量的計測や材料暴露実験、電子部品評価実験を行う装置。取得したデータは宇宙機器設計、関連領域の研究、I...
うちゅう‐の‐さいでんり【宇宙の再電離】
宇宙誕生から約38万年後に宇宙の晴れ上がりという宇宙空間の中性化が起こったが、それ以降に水素などの中性原子がふたたび電離した現象。宇宙の初代の天体が誕生し、水素原子を電離するほどの高エネルギーの...
ウラン【(ドイツ)Uran】
アクチノイドに属する天然放射性元素の一。単体は銀白色の金属。閃(せん)ウラン鉱(ピッチブレンド)やカルノー石などに含まれる。天然に存在するウランの同位体は3種あり、質量数238が99.276パー...