かく‐ねんりょう【核燃料】
原子炉内で核分裂を起こし、エネルギーを発生する物質。天然ウラン中に約0.7パーセント含まれるウラン235と、中性子を照射して作るウラン233・プルトニウム239がある。原子核燃料。原子炉燃料。原...
かくはさい‐はんのう【核破砕反応】
高エネルギーに加速した陽子が標的となる物質の原子核に衝突したとき、原子核が破壊され、中性子や中間子などの粒子が放出される反応。
かく‐ぶんれつ【核分裂】
1 ウラン・プルトニウムなどの重い原子核が、中性子などとの衝突によって同程度の質量の2個以上の原子核に分かれる現象。その際に大きなエネルギーを出す。同時に2、3個の中性子も発生するため、連鎖反応...
かくぶんれつせい‐かくしゅ【核分裂性核種】
自発核分裂、または中性子(特に熱中性子)の衝突によって核分裂する核種の総称。ウラン235、プルトニウム239などが知られ、核燃料に利用される。
かくぶんれつせい‐ぶっしつ【核分裂性物質】
原子核に中性子を吸収して核分裂する物質。ウラン235、プルトニウム239など。核分裂物質。
かくぶんれつ‐へん【核分裂片】
核分裂の過程で最初に生成される核種。一般的に原子核が分裂しても質量数が同程度の核種にはならず、質量数にして3:2の割合に分裂することが多い。ウラン235の場合、一方が質量数140程度、もう一方が...
かくぶんれつ‐れんさはんのう【核分裂連鎖反応】
外から中性子の供給を受けることなく、核分裂反応が連続して起こる現象。ウランやプルトニウムなどの核分裂性物質は、原子核が中性子を1個吸収して核分裂を起こし、2〜3個の中性子を放出する。この中性子が...
かく‐ゆうごう【核融合】
1 水素などの軽い原子核どうしが高温・高圧・高密度のプラズマ状態で融合し、ヘリウムなどのより重い原子核になる現象。この際に中性子などとともに大きなエネルギーを放出する。高温・高圧・高密度のプラズ...
かく‐りょく【核力】
原子核内で、陽子と中性子を固く結びつけている力。陽子と中性子が接近した時に働き、中間子によって媒介される。
かそくきくどう‐みりんかいろ【加速器駆動未臨界炉】
加速器によって加速した高エネルギーの陽子を鉛ビスマスなどの標的に照射して核破砕反応を起こし、それによって発生する中性子を利用して、原子炉を未臨界の状態に保ったまま、核分裂反応を維持するシステム。...