あおち‐びんぼう【煽ち貧乏】
扇であおられるように、いつも貧乏に追われていること。いくら稼いでも抜けられない貧しい状態。「これかや—といふなるべし」〈浮・胸算用・五〉
き‐ぼう【匱乏】
[名](スル)物が不足していること。「士卒の衣糧—して」〈中村訳・西国立志編〉
き‐ぼう【飢乏】
食物が足りなくて飢えること。
きゅう‐ぼう【窮乏】
[名](スル)金銭や物品が著しく不足して苦しむこと。「生活が—する」
きよう‐びんぼう【器用貧乏】
何事も一応はうまくできるために一事に徹底できず、かえって大成しないこと。また、そのような人。
くう‐ぼう【空乏】
[名・形動](スル)蓄えが乏しいこと。また、そのさま。「国帑(こくど)非常に—して、人民戦費の負担に苦み」〈竜渓・経国美談〉
けつ‐ぼう【欠乏/闕乏】
[名](スル)乏しいこと。不足すること。「資金が—する」「ビタミン—症」
けつ‐ぼく【欠乏/闕乏】
「けつぼう(欠乏)」に同じ。「兵糧ガ—シタ」〈日葡〉
こん‐ぼう【困乏】
[名](スル)貧乏に苦しむこと。「支体健康なる時は、旅行の手当に—す」〈竜渓・経国美談〉
死(し)ぬ者(もの)貧乏(びんぼう)
生きていれば、よい目を見ることもあるので、死んだ者がいちばん損であるということ。