かた‐い【乞丐】
1 こじき。ものもらい。「—どもの、坏(つき)、なべなど据ゑてをるも、いとかなし」〈かげろふ・上〉 2 人をののしっていう語。物知らず。ばか者。「この楫取(かぢと)りは、日もえ計らぬ—なりけり」...
かった‐い【癩/乞丐】
《「かたい」の促音添加》「かたい(乞丐)」に同じ。
きっ‐かい【乞丐】
物乞い。乞食(こじき)。こつがい。「何故、仙にして、—をして歩くか」〈芥川・仙人〉
きこう‐でん【乞巧奠】
⇒きっこうでん(乞巧奠)
きっこう‐でん【乞巧奠】
陰暦7月7日の行事。女子が手芸・裁縫などの上達を祈ったもの。もと中国の行事で、日本でも奈良時代、宮中の節会(せちえ)としてとり入れられ、在来の棚機女(たなばたつめ)の伝説や祓(はら)えの行事と結...
きつ【乞】
[常用漢字] [音]キツ(漢) コツ(慣) [訓]こう 物を頼む。ねだる。「乞丐(きっかい・こつがい)・乞食(こつじき)」 [難読]乞食(こじき)・乞巧奠(きっこうでん・きこうでん)
こい【請い/乞い】
1 願い求めること。頼むこと。頼み。「—に応じて引き受ける」「雨(あま)—」 2 してほしいと望むこと。所望(しょもう)すること。「隣より常夏の花を—におこせたりければ」〈古今・夏・詞書〉
こい‐あい【乞合】
能や長唄の打楽器の手法の一。大鼓(おおつづみ)と太鼓で奏するもので、太鼓が「ツクツ・ツクツ・ツク天(てん)・ツク天」と打ち、大鼓は最後の「天」に合わせて「チョン」と打つ。
こい‐う・ける【請い受ける/乞い受ける】
[動カ下一][文]こひう・く[カ下二]頼み込んで、ゆずり受ける。「珍しい切手を—・ける」「命ばかりはさりとも—・け給はんずらん」〈平家・二〉
こい‐ねが・う【乞い願う/希う/冀う/庶幾う】
[動ワ五(ハ四)]強く願う。切望する。やや古風な、また改まった言い方。「一層の御理解を—・う次第です」