あら‐あら【荒荒】
[副]《形容詞「あら(荒)し」の語幹を重ねた形》荒々しく振る舞うさま。乱暴なさま。「—と申して追っ帰して候」〈謡・春栄〉
あらあら‐し・い【荒荒しい】
[形][文]あらあら・し[シク] 1 物事のようす、人の行動や気性などが、並外れて激しい。ひどく荒っぽい。非常に乱暴だ。「—・く風が吹きまくった」「—・い声」「—・く席を立つ」 2 手触りがごつ...
あらくれ‐もの【荒くれ者】
気性が荒く、振る舞いの乱暴な者。
あら‐く・れる【荒くれる】
[動ラ下一][文]あらく・る[ラ下二](多く「あらくれた」の形で用いる)気質が荒く、乱暴に振る舞う。「—・れた男たちの集まり」
あらっ‐ぽ・い【荒っぽい/粗っぽい】
[形] 1 言動や性質などが荒々しい。乱暴である。「荷物を—・くほうり投げる」「—・い口調」 2 細かい所まで注意がゆきとどかず、大まかである。粗雑だ。「—・い仕上げ」「仕事が—・い」 [派生]...
あら‐ひじり【荒聖】
荒行をする僧。また、乱暴な僧。荒法師。「文覚は、天性(てんせい)不敵第一の—なり」〈平家・五〉
あら・びる【荒びる】
[動バ上一]《動詞「あらぶ」(上二段)の上一段化》 1 気持ちがすさむ。「何の彼のと感情が—・びて来て仕方がないものですから」〈秋声・仮装人物〉 2 暴れる。乱暴する。「陸奥国の—・びる蝦夷(え...
あらぶる‐かみ【荒ぶる神】
[連語]荒々しく乱暴な神。天皇の支配に服さない神。「東の方十二道の—」〈記・中〉
あら‐ほうし【荒法師】
荒々しい僧。乱暴な僧。
あら‐むしゃ【荒武者】
1 荒々しい武者。勇猛な武士。 2 乱暴とみえるほどに意気盛んな者。がむしゃらな者。「政界の—」