バイアス‐カット【bias cut】
布地を斜めに裁断して衣服に仕立てていく方法のこと。動きと柔らかさが表現できる。1920年代にフランス人デザイナー、マドレーヌ=ヴィオネによって開発された。
ばん‐りょう【盤領】
袍(ほう)・襖(あお)などの襟を、下前(したまえ)から上前にかけてまるく仕立てる様式。あげくび。円領(えんりょう)。まるえり。
パンツ‐スーツ【pants suit】
上着とスラックスを共布で仕立てた女性用のスーツ。
ひき‐かえし【引(き)返し】
1 もとへ戻ること。 2 女性の和服の仕立てで、表と同じ布地を裾回しに用いること。また、その仕立て。ひっかえし。 3 《「引き返し幕」の略》歌舞伎で、一連の場面なのに、道具などの都合で続けられな...
ひき‐へぎ【引倍木】
衵(あこめ)の裏を引きはがして仕立てた夏用の単(ひとえ)の衣服。
ひきゃく‐どんや【飛脚問屋】
江戸時代、町飛脚の仕立てを業とした問屋。飛脚屋。ひきゃくどいや。
ひだり‐まえ【左前】
1 相手から見て、左の衽(おくみ)を上に出して和服を着ること。普通の着方と反対で、死者の装束に用いる。ただし、女性の洋服類は左前に仕立てる。 2 運が傾くこと。経済的に苦しくなること。左向き。「...
ひとえ‐がさね【単襲】
裏をつけずに、袖口・裾などの縁(へり)を撚(よ)って仕立てた単衣(ひとえぎぬ)を数枚重ねること。女性が夏季に用いた。
ひとえ‐もの【単物】
1 裏をつけずに仕立てた和服類の総称。特に、裏をつけない長着。初夏から初秋にかけて着る。《季 夏》「地下鉄の青きシートや—/汀女」 2 室町時代、素襖(すおう)の直垂(ひたたれ)をいった語。
ひとつ‐み【一つ身】
並幅の布1枚で後ろ身頃(みごろ)を仕立てた乳児用の着物。後ろの中央に背縫いがない。