ふく‐りん【覆輪/伏輪】
1 甲冑(かっちゅう)・鞍・太刀・調度などを金・銀・錫(すず)などで縁取りし、飾りや補強としたもの。→太刀 2 女性の着物の八つ口・袖口を別布で細く縁どったもの。
ふさ・る【伏さる/臥さる】
[動ラ五(四)] 1 うつぶせになる。伏す。「流川放送局の前に—・って死んでいた婦人は」〈原民喜・廃墟から〉 2 寝る。臥す。「宵から今まで—・りゃあがって」〈洒・甲駅新話〉
ふし‐おがみ【伏(し)拝み】
1 ひれ伏して拝むこと。特に、遠くから神社を拝むこと。 2 1を行うための場所。神社の入り口に木が横たえてあったり、遠くの神社の方向が示してあったりする。
ふし‐おが・む【伏(し)拝む】
[動マ五(四)] 1 ひれ伏して拝む。「仏を—・む」 2 はるかに遠くから拝む。遥拝する。「熱田の八剣(やつるぎ)—・み、潮干に今や鳴海潟」〈太平記・二〉
ふし‐き【伏し木/臥し木】
1 倒木。「枝は夜叉(やしゃ)の頭のごとくなる—あり」〈義経記・五〉 2 節のところに穴があり、中空になっている木。節木。「—不審なり。うつぼに入りて探せども」〈盛衰記・二一〉
ふしき【伏木】
富山県高岡市の地名。富山湾に面し、小矢部川河口にある港町。もと越中国府の地。
ふし‐ざま【伏し様】
うつぶせ。「弓手の方へ乗り越して、—にどうど落つ」〈古活字本平治・中〉
ふし‐しず・む【伏(し)沈む】
[動マ五(四)]伏して悲しむ。また、思いなげく。「面(かお)を掩(おお)いて—・む女児(めのこ)の姿のいじらしさに」〈逍遥・当世書生気質〉
ふし‐しば【伏し柴】
1 柴のこと。 2 マコモの別名。
ふし‐て【伏して】
[副]切に願うさま。くれぐれも。つつしんで。「—お願い申し上げます」