とかいといぬども【都会と犬ども】
《原題、(スペイン)La ciudad y los perros》バルガス=リョサの長編小説1963年刊。少年時代を寄宿学校で過ごした作者自身の体験をもとに、士官学校の苛酷な生活を描く。スペイン...
トムジョーンズ
《原題The History of Tom Jones, a Foundling》フィールディングの長編小説。18巻。1749年刊。地主に育てられた捨て子のトムが闊達(かったつ)な青年となり、さ...
どうとく‐いしき【道徳意識】
道徳上の正邪善悪を適切に判別し、正や善に基づいて行動しようとする意識。良心とほぼ同義だが、良心が主として個人的な体験や事実の次元にかかわるのに対して、道徳意識はより社会的である。
ドクトルまんぼうこうかいき【どくとるマンボウ航海記】
北杜夫の旅行記的エッセー。昭和35年(1960)刊。水産庁の漁業調査船での船医としての体験をユーモアあふれる筆致で描き、ベストセラーとなる。「どくとるマンボウ」シリーズの第1作。
なおきとゆうこのものがたり【直樹とゆう子の物語】
松谷みよ子による児童文学作品のシリーズ名。昭和44年(1969)刊行の「ふたりのイーダ」から平成5年(1993)刊行の「あの世からの火」まで、全5作からなる。原爆、公害、七三一部隊、アウシュビッ...
なかざわ‐けいじ【中沢啓治】
[1939〜2012]漫画家。広島の生まれ。自身の被爆体験をもとに、原爆や戦争をテーマにした作品を発表。特に「はだしのゲン」はベストセラーとなり、多くの外国語に翻訳されている。
ながさき‐バイオパーク【長崎バイオパーク】
長崎県西海市にある動植物園。昭和55年(1980)開園。動物とのふれあい体験が園内の随所でできる。
ながれのほとり【流れのほとり】
神沢利子の文、瀬川康男の挿絵による児童文学作品。幼少期を樺太(からふと)で過ごした著者の体験をもとに書かれた。昭和51年(1976)刊行。昭和52年(1977)、日本児童文芸家協会賞受賞。
ナチュラル‐ハイ
《(和)natural+high》麻薬や覚醒(かくせい)剤などを使用することなく、合法的かつ自然に幻覚症状を体験すること。
なつのおわり【夏の終り】
瀬戸内晴美の短編小説。昭和37年(1962)「新潮」誌に発表。自身の体験に基づき、不倫関係にある男性と、かつて自身の離婚の原因となった年下の男性との間で揺れる女性の心を描く。昭和38年(1963...