出典:gooニュース
千葉・館山の保養地巡り新たな発見も 学芸員が語る郷土史研究の意義
保養別荘地の歴史を調べている小宮寿夫さん(66)、前田宣明さん(41)に協力する千葉県館山市立博物館学芸員の宮坂新さん(46)に、保養地の切り口から郷土史を研究する意義などを聞いた。【聞き手・小林多美子】 ――近代以降、保養や海水浴を目的に人々が房総半島を訪れるようになりました。その歴史的な位置づけは 房総半島は昔から海上交通で他地域とつながっていました。
千葉・館山はなぜ保養地に? さきがけとなった元軍人・金近虎之丞
同市が保養地となるさきがけとされるのが、山口県出身の元陸軍軍人、金近(かねちか)虎之丞(とらのじょう)(1840年代前半~91年)だ。明治期に療養のため同市に転住し、鏡ケ浦を臨む高台の北下(ぼっけ)台で、引き入れた海水と真水につかる「汐(しお)湯」を備えた保養施設「金虎(きんこ)亭」を営んだ。
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