さう【候】
[動特活]⇒そう(候)
さぶらい‐な【侍名/候名】
下﨟女房(げろうにょうぼう)が宮仕えのときに用いる名。「ひさしき」「ゆりはな」「つる」「かめ」の類。
さぶら・う【候ふ/侍ふ】
[動ハ四]《「さもらう」の音変化》 1 身分の高い人や敬うべき人のそばに控える。お仕えする。また、宮中など尊い場所にいる。伺候する。「女御更衣あまた—・ひ給ひける中に」〈源・桐壺〉 2 貴人のそ...
さむら・う【候ふ/侍ふ】
[動ハ四]《「さぶらう」の音変化》「そうろう」にあたる、中世の女性語。多く補助動詞として用いる。…でございます。「小野の小町が成れる果てにて—・ふなり」〈謡・卒都婆小町〉
さ‐もら・う【候ふ/侍ふ】
[動ハ四]《「さ」は接頭語。「もらふ」は動詞「も(守)る」の未然形「もら」に上代の反復継続の助動詞「ふ」の付いたもの》 1 ようすを見守り、よい機会をうかがい待つ。よい風向きや潮時、また逢瀬など...
そい【候ひ】
《動詞「そ(候)う」の命令形「そうえ」が転じた「そえ」の音変化》「お…そひ」の形で、補助動詞として用いられる。お…なさい。「舅殿(しうとどの)、お聞き—」〈虎寛狂・夷毘沙門〉
そう【候】
[動特活]《動詞「そうろ(候)う」の音変化。中世語》 1 「あり」の丁寧語。あります。ございます。「舜の時はさはさうなんだ」〈史記抄・一一〉 2 補助動詞として丁寧の意を添えるのに用いられる。…...
そう◦ず【候ず】
[連語] 《動詞「さう(候)」の未然形+打消しの助動詞「ず」》多く補助動詞として用いられ、…でありません、…ませんの意を表す。→さもそうず「いやいや、これまでは思ひもより—◦ず」〈平家・二〉 ...
候(そろ)べく候(そろ)
1 「そうろう(候)」に同じ。女性の手紙に多く用いられた。「さてさて無沙汰に思ひまゐらせ—とも書いてやれ」〈松の葉・三〉 2 《1を適当に崩して書いて通用させたところから》いいかげんにすること。...
そうら・う【候ふ】
[動ハ四]⇒そうろう