ひとえ‐ごころ【偏心】
ひとすじに思いこむ心。いちずな心。「手弱女(たをやめ)の今日脱ぎかふる衣手の—は我が身なりけり」〈新撰六帖・一〉
ひとえ‐に【偏に】
[副]《名詞「一重(ひとえ)」+格助詞「に」から》 1 ただそのことだけをするさま。いちずに。ひたすら。「御贔屓(ごひいき)のほどを—お願い申し上げます」 2 原因・理由・条件などが、それに尽き...
ふ・れる【振れる】
[動ラ下一] 1 揺れ動く。「上体が左右に—・れる」 2 (「偏れる」とも書く)正しい方角からはずれる。一方にかたよる。「コンパスの針が少し東に—・れている」 3 《振ることができる意から》野球...
へん【偏】
1 漢字の構成部位の名称の一。左右の組み合わせからなる漢字の左側の部分。字形によって「亻(にんべん)」「氵(さんずい)」などと呼ぶ。⇔旁(つくり)。 2 かたよっていること。公正でないこと。「用...
へん【偏】
[常用漢字] [音]ヘン(呉)(漢) [訓]かたよる ひとえに 1 本筋や中心からそれている。かたよる。「偏屈・偏見・偏向・偏差・偏在・偏食・偏重・偏頗(へんぱ)/不偏」 2 (「褊(へん)」と...
へん‐あい【偏愛】
[名](スル)ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。「末娘を—する」
へん‐い【偏倚/偏依】
[名](スル) 1 一方へかたよること。「其の一方に—するが如きことあらず」〈陸羯南・国民論派〉 2 数値・位置・方向などの一定基準や平均値などのかたより。偏差。
へん‐かく【偏格】
漢詩の律詩・絶句で、五言では初句の第2字が平字(ひょうじ)で起こされるもの。七言では初句の第2字が仄字(そくじ)で起こされるもの。⇔正格(せいかく)。
へん‐かく【偏角】
1 複素数を複素平面上の点で表すとき、動径と実軸とのなす角。 2 磁石の針が指す南北の線と、地球の実際上の南北の線すなわち子午線とのなす角。方位角。「—儀」 3 プリズムによる光の屈折における、...
へんかく‐けい【偏角計】
地球の偏角を測定する計器。