かたわら‐いた・し【傍ら痛し】
[形ク] 1 第三者の立場から見ていて、心が痛む。はらはらする。気の毒だ。「この頃の御気色(けしき)を見奉る上人(うへびと)、女房などは、—・しと聞きけり」〈源・桐壺〉 2 第三者の立場から見て...
かたわら‐くる・し【傍ら苦し】
[形シク]《「かたわらぐるし」とも》そばで見ていて心苦しい。気の毒だ。「いみじと思ふとも、—・しき折々もやまじり給はむと」〈苔の衣・二〉
かたわら‐さび・し【傍ら寂し】
[形シク]寄り添う人がいなくて寂しい。「—・しく物悲しくおぼさる」〈源・蓬生〉
かたわら‐な・し【傍ら無し】
[形ク]肩を並べる者がない。「人柄も—・きやうに」〈源・若菜上〉
傍(かたわ)らに人(ひと)無(な)きが◦如(ごと)し
《「傍若無人(ぼうじゃくぶじん)」の訓読》そばにだれもいないかのように、わがまま勝手に振る舞うさま。「—◦如き振る舞い」
かたわら‐ふ・す【傍ら臥す】
[動サ四]わきを下にして横たわる。横になる。「御几帳のもとに—・し給へる」〈源・蛍〉
かたわら‐め【傍ら目】
横から見た顔や姿。横顔。そばめ。「外(と)の方を見出だし給へる—」〈源・賢木〉
そい【添ひ/傍】
1 山の斜面。「岳の上より南の—を下りざまにおもむけたり」〈今昔・二五・五〉 2 人や物のかたわら。そば。わき。「これを御笛に吹かせ給ふを—にさぶらひて」〈枕・二四五〉
そば【側/傍】
1 空間の隔たりがあまりない所。近く。「駅の—の交番」 2 その動詞の表す動作・状態と時間の隔たりがないことを表す語。すぐそのあと。するとすぐ。「作る—から食べる」 [用法]そば・わき——「そば...
そば‐おしき【傍折敷】
饗饌(きょうせん)用の、脚つきの角盆。平折敷に脚をつけたもの。