かし・ぐ【傾ぐ】
[動ガ五(四)]向きがかたむく。斜めになる。「舟が—・ぐ」 [動ガ下二]「かしげる」の文語形。
かし・げる【傾げる】
[動ガ下一][文]かし・ぐ[ガ下二]かたむける。斜めにする。「首を—・げる」「手にしたコップを少し—・げて」〈藤村・千曲川のスケッチ〉
かた・ぐ【傾ぐ】
[動ガ四]かたむく。かたよる。「杉の木末に月—・ぐなり/利牛」〈炭俵〉 [動ガ下二]「かた(傾)げる」の文語形。
かた・げる【傾げる】
[動ガ下一][文]かた・ぐ[ガ下二]かたむける。かしげる。「端然と坐って、…小首を—・げていた」〈犀星・性に眼覚める頃〉
かた‐ぶ・く【傾く】
[動カ四] 1 「かたむく1」に同じ。「大匠(おほたくみ)拙劣(をぢな)みこそ隅(すみ)—・けれ」〈記・下・歌謡一〇六〉 2 「かたむく2」に同じ。「山の端(は)に月—・けば」〈万・三六二...
かた‐むき【傾き】
1 傾くこと。また、その度合い。傾斜。 2 物事が、とかくある方向に進もうとすること。傾向。気味。「親との同居を嫌う—がある」 3 数学で、直線の、高さと水平距離の比の値。直線の式y=ax+bの...
かたむき‐やま【傾山】
大分・宮崎両県境の山。標高1605メートル。山頂は三つの峰からなり、西が切り立ち傾いているように見える。祖母傾(そぼかたむき)国定公園の主要地の一。
かた‐む・く【傾く】
《「かたぶく」の音変化。「片向く」の意》 [動カ五(四)] 1 物が斜めになる。かしぐ。「波を受けて船が大きく—・く」「地震で家が—・く」 2 太陽や月が沈みかける。「日が西に—・く」 3 勢...
かた‐む・ける【傾ける】
[動カ下一][文]かたむ・く[カ下二]《「かたぶける」の音変化。「片向ける」の意》 1 物を斜めにする。傾くようにする。かしげる。「首を—・ける」「傘を—・ける」 2 《杯を斜めにして中の物を飲...
かぶ・く【傾く】
[動カ四]《「かぶ」は頭の意》 1 かたむく。頭をかしげる。「—・けるは稲のほの字ぞ京上﨟/城次」〈貝おほひ〉 2 勝手な振る舞いをする。奇抜な身なりをする。「—・きたる形(なり)ばかりを好み」...