めん‐えき【免疫】
1 病原体や毒素、外来の異物、自己の体内に生じた不要成分を非自己と識別して排除しようとする生体防御機構の一。本来は、ある特定の病原体に一度感染して回復できると抵抗性をもつようになり、同じ病気にか...
めんえき‐おうとう【免疫応答】
免疫を担当する細胞が外来性および内因性の異物を抗原と認識し、特異的に応答して行われる反応。
めんえき‐かいひ【免疫回避】
⇒免疫逃避
めんえき‐かんよう【免疫寛容】
特定の抗原、例えば自己構成成分に対して、免疫反応を示さない状態。免疫トレランス。
めんえき‐がく【免疫学】
免疫の機構の解明およびその応用を図る学問。抗体・補体・抗原の化学的構造や機能を研究する免疫化学なども含まれる。
めんえき‐きおく【免疫記憶】
免疫反応において、一度病原体などの侵入や感染を受けて生じた抗体が保持され、二度目以降に同じ抗原に対して強い免疫応答を示すこと。従来、免疫記憶は獲得免疫のみに存在するとされていたが、自然免疫の一部...
めんえききゅうちゃく‐りょうほう【免疫吸着療法】
患者の血液を体外循環させ、血液中の自己抗体や免疫複合体やなど病気の原因となる物質を吸着・除去する治療法。
めんえき‐グロブリン【免疫グロブリン】
抗体としての構造・機能をもつ一群の血清たんぱく質。血液・リンパ液中に含まれるγ(ガンマ)グロブリンのほとんどはこれで、形質細胞などで生成される。分子の形はY字状をし、抗原結合部位をもつ。略記Ig...
めんえきグロブリン‐イー【免疫グロブリンE】
免疫グロブリンの一。分子量約19万〜20万。糖の含有量が多い。気管支喘息(ぜんそく)、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、花粉症などのアレルギー反応に密接に関与することが知られ、特定のアレルゲン...
めんえきグロブリン‐エム【免疫グロブリンM】
免疫グロブリンの一つ。2本の重鎖と2本の軽鎖からなるY字型の基本構造が五つ結合した形をとる。分子量約95万。抗原が侵入したとき最初に作られる免疫グロブリンで、抗原の刺激などによってIgGやIgE...