いれ‐ば【入れ歯】
1 抜けたり、欠けたりした歯の補いに、人造の歯を入れること。また、その歯。義歯(ぎし)。「総—」 2 下駄の歯入れ。
いれ‐ばな【入れ花/入れ端】
1 入れたての茶。でばな。「由緒ある茶の—、まづ一服」〈浄・鬼一法眼〉 2 年の若い女性のたとえ。「青前垂(あをまへだれ)の—は女房盛りの器量よし」〈浄・千本桜〉 3 俳諧・狂歌などの指導料。ま...
いれ‐ひも【入れ紐】
袍(ほう)・狩衣(かりぎぬ)などの頸上(くびかみ)についている紐。先を結び玉にした雄紐を、輪形の雌紐に差し入れて留める。
いれ‐ふだ【入れ札】
1 投票。「お前達の間で—をして見ちゃ、どうだい」〈菊池寛・入れ札〉 2 入札(にゅうさつ)。「大勢請負人を集め、—をさせる」〈黄・金生木〉
いれ‐ふで【入れ筆】
あとから書き足すこと。また、そのもの。加筆。補筆。「この万葉に—したると覚えたり」〈謡・草子洗小町〉
いれ‐ぶし【入れ節】
浄瑠璃などで、一つの節の中に部分的に挿入する他流の節。
いれ‐ぶつじ【入れ仏事】
1 費用を出して、一切を寺に任せて営む法事。「すぐに菩提寺に詣で、—の供養」〈浮・新色五巻書・一〉 2 費用を出すだけで、利益の戻らないこと。むだな出費。「判を押させた百両の金も養家へ—」〈人・...
いれ‐ぼくろ【入れ黒子】
1 描いたり、はりつけたりしたほくろ。つけぼくろ。ビューティースポット。 2 情人の名前などを、腕に小さく入れ墨すること。また、その入れ墨。 3 彫り物。入れ墨。
いれ‐ま・ぜる【入れ雑ぜる/入れ混ぜる】
[動ザ下一][文]いれま・ず[ザ下二]あるものの中に他のものを入れて、まぜ合わせる。いりまじらせる。「いろいろな香辛料を—・ぜる」
いれ‐め【入れ目】
1 人造の眼球。義眼(ぎがん)。仮眼(かがん)。 2 江戸時代、大坂蔵屋敷の払い下げ米を落札した者が代金といっしょに払う手数料。