やつ‐すぎ【八つ過ぎ】
1 今の午前2時、または午後2時を過ぎること。また、その時分。「天下は夜中—、郭は恋の昼中や」〈浄・淀鯉〉 2 古くなって色などがさめること。また、そのもの。「甚三紅絹(じんざもみ)の—かといふ...
やつ‐ちゃ【八つ茶】
《「やつぢゃ」とも》日の長い時分、午後2時ごろにとる軽い食事。おやつ。
やつ‐ぢ【八つ乳】
表裏とも猫皮を張った三味線。乳のあとが表裏合わせて八つある。→四(よ)つ乳(ぢ)
やつで‐あみ【八つ手網】
四つ手網に、さらに4本の手をつけた漁具。やつで。
やつ‐どき【八つ時】
「八(や)つ3」に同じ。
やつはかむら【八つ墓村】
横溝正史の推理小説。名探偵金田一耕助シリーズの一つ。昭和24年(1949)から翌年にかけ「新青年」上で発表。昭和13年(1938)に起きた大量殺人事件「津山事件」に着想したもの。
松田定次監...
やつ‐はし【八つ橋】
1 池・小川などに、幅の狭い橋板を数枚、稲妻のような形につなぎかけた橋。8枚の板からなる三河の八橋に由来する。 2 琴の形に擬した短冊形のせんべい。蒸した米粉に砂糖と肉桂(にっけい)粉とをまぜた...
やつはし‐おり【八つ橋織(り)】
絹織物の一。斜文織りの表裏の組織によって正方形または長方形の市松模様を表したもの。下着や羽織裏などに用いる。
やつはしず【八ツ橋図】
江戸時代中期の陶工・画家、尾形乾山の筆による絵画。「伊勢物語」の第9段を典拠とする。国指定重要文化財。文化庁蔵。八橋図。
やつはな‐がた【八つ花形】
円形の周囲に花弁状の稜(かど)が八つある花形。「—に鋳(い)たる鏡」〈義経記・七〉