やくもがころした【八雲が殺した】
赤江瀑の小説。幻想的な短編小説。小泉八雲の怪談物語「茶わんのなか」を題材とする。昭和59年(1984)刊行。同年、長編「海峡」とあわせ第12回泉鏡花文学賞を受賞。
やくも‐ごと【八雲琴】
二弦琴の一種。長さ約1メートル、幅約12センチの木製の胴の上に、2本の弦を張った琴。左手中指にはめた管で弦の勘所を押さえ、右手食指にはめた爪で弾く。文政3年(1820)に伊予の中山琴主が創始した...
やくも‐さす【八雲さす】
[枕]雲が立ちのぼる意から、「出雲(いづも)」にかかる。「—出雲の児らが黒髪は」〈万・四三〇〉
やくも‐たつ【八雲立つ】
[枕]雲が盛んに立ちのぼる意から、「出雲(いづも)」にかかる。「—出雲建(たける)が佩(は)ける太刀」〈崇神紀・歌謡〉
やくも‐の‐みち【八雲の道】
和歌の道。歌道。「雲井より馴れ来たりて、今も—に遊び」〈続古今・序〉
やくもみしょう【八雲御抄】
鎌倉初期の歌学書。6巻。順徳天皇著。成立年未詳。古来の歌学・歌論を系統的に集大成したもの。八雲抄。
やくり‐じ【八栗寺】
香川県高松市牟礼町にある高野山真言宗の寺。山号は、五剣山。四国八十八箇所第85番礼所。延暦年間(782〜806)空海の創建と伝える。
やごえ‐の‐とり【八声の鳥】
夜の明け方にしばしば鳴く鳥。にわとり。「四辺も震うばかりにて—は高く唱えり」〈紅葉・金色夜叉〉
やさか【八坂】
京都市東山区祇園(ぎおん)町の、八坂神社のある辺りの称。
や‐さか【八尺】
《「さか」は長さの単位》長いこと。また、その長さ。「我が嘆く—の嘆き」〈万・三二七六〉